これまでの仕事

にちにちの家
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暮らしを刻む、にちにちの家

 

設計室enという屋号で設計活動をしている私が、家族(夫婦・子ども1人・猫1匹)と暮らすために建てた住まい『にちにちの家』。

 

設計者として、そして住まい手として、“心地よさ”の本質を日々の暮らしの中で見つめ直したい。そんな思いから生まれた家です。

 

1階には、仕事場と打合せスペース、水まわり、キッチン、居間を。2階には寝室、子ども部屋、納戸、そして家族が自由に使えるフリースペースを配置しています。

 

敷地は北に山、南に空き地、東に大きくひらけた眺望があり、この恵まれた環境を日々の暮らしに取り込めるよう、窓の配置や高さ、抜け方を丁寧に設計しました。
2階のベンチ、居間のデイベッド、東側に張り出した物見台、吹抜けに面したカウンターなど、家のあちこちに“景色を楽しむ居場所”を設けています。

 

間仕切りの建具は極力省き、部屋同士がゆるやかにつながる構成に。
視線が抜け、光や風が巡り、数字以上の広がりや豊かさを感じられる空間を目指しました。

 

仕切りの少ない開放的な空間でも、冬を快適に過ごせるように断熱性能に配慮しています。暖房は薪ストーブのみ。夏も2階のエアコン1台で家全体が快適になるよう、通風計画などにも工夫を重ねました。

 

構造には地域材である西川材を使い、加工はプレカットではなく、大工による手刻みで。仕上げにも無垢材やシラスなどの自然素材を選び、素材の手触りや経年変化を暮らしの中で楽しめる家としています。

 

時間の経過とともに素材は変化し、暮らしの痕跡が少しずつ刻まれていく。
そんな過程も住まいの豊かさだと考えています。

 


『にちにちの家』は見学いただけます

家づくりやリフォーム、建て替えを検討中の方を対象に、実際に暮らしている住まいをご覧いただけます。
設計の工夫、自然素材の経年変化、家族との過ごし方など、リアルな暮らしの場を通して感じていただけたらと思います。

▶ 詳しくはこちら

 


建築家ポータルサイト(klasic)取材記事


YouTube 動画紹介

 

 


 

建築地:埼玉県飯能市
延床面積:124.42㎡(37.63坪)
(1階:69.56㎡ / 2階:54.86㎡)

 

 

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